楽屋花ってなに?楽屋花の種類と贈り方の基礎知識

楽屋花ってなに?楽屋花の種類と贈り方の基礎知識

ネットなどでお花屋さんのサイトを見ると「楽屋花」という言葉を見かけますね。そもそも、「楽屋花」ってなんだろう?と思う方もいるでしょう。贈ったときにどこにどんな風に置かれるのか、いつ贈ったらいいのかなど、楽屋花の基礎知識を解説していきます。

楽屋花とは?

「楽屋花」とは、舞台公演やコンサートのときに、出演者に向けて贈られるお花の総称です。楽屋に届けられることが多いので「楽屋花」と呼ばれています。楽屋とは、劇場・ホール・ライブハウスなどにある、演劇の舞台公演や音楽コンサート・ライブの出演者の控え室・待合室のことを言います。

「楽屋花」は届けられるお花の大きさなどによって、使われ方がかなり違うのです。

 

⇒会場の大きさと楽屋について

大きなアレンジメント・スタンド花

大きなアレンジメントのお花は、会場の外や、階段・通路、観客の待機場所であるロビーに置かれて、お客さんの目にも触れる形になります。とくに大きなアレンジメントは、スタンドの上に花が飾られているものが多く「スタンド花」と呼ばれ、誰に向けて誰が贈ったお花なのか解るようにネームプレートなどがあしらわれているのが一般的です。

小さなアレンジメント・花束

花束・小さなアレンジメント・鉢植えのお花などは、多くの場合、出演者本人の楽屋に飾られます。楽屋が狭いときや、ロビーに棚があるときは、観客の目につく場所に置かれることもあります。

楽屋花はいつ贈るの?

スタンド花は、「出演おめでとう」「初日の幕が無事に開きますように」「最終日までがんばって」などの意味を込めて、公演の開始日(初日)に合わせて贈るのがベストです。公演期間中は、言葉通り「花」をそえて、観客の目をたのしませる存在になります。

楽屋に飾られるお花は、贈るべき日が決まっているわけではありません。スタンド花と同じ意味を込めて初日に贈るなら、長く楽しめる鉢植えの楽屋花が適しています。小さなアレンジメントや花束は自分が公演を観に行く日に合わせて「今日は楽しみにしています」という意味で贈るのも良いですね。自分が観に行けないからこそ、お詫びと激励の気持ちをこめて楽屋花を贈るという場合もあります。

公演期間中に贈れば「楽屋見舞い」として「体調崩さずラストまでがんばってね」の気持ちが伝わります。公演最終日(千秋楽)に贈ると「お疲れ様でした」の意味になります。

時間

楽屋花を贈るときには、花が到着する時間帯にも気をつかいましょう。

スタンド花は会場から指定される場合もあります。初日の開場時間前には、スタンド花がキレイに飾られて、観客を迎えられるよう発注します。

楽屋に飾るための花は、出演者が忙しい開演直前や開演中は避けるのがマナーです。終演後に届くようにする方法もありますが、遅くなると会場が閉まってしまう場合もあります。

開演の1時間~1時間半前くらいがを目安とするのがベスト。時間について、はっきりわからない場合は昼公演なら午前中に、夜公演なら午後に届くようにすると良いでしょう。昼・夜公演がある場合は、午前中であれば確実に受け取ってもらえます。

楽屋花にはどんな品種のお花が良いの?

近年は、スギ花粉だけではなく花の花粉にもアレルギーが出る人も多いので、観客の目に触れるスタンド花も、出演者の楽屋に置かれるお花も、花粉が飛ばないものが良いでしょう。楽屋であれロビーであれ、人が多く匂いがこもる可能性があるので、香りが強すぎるお花を避けるのも気づかいですね。

昔は、縁起をかついで贈るお花をえらんでいた時代もありますが、フラワーアレンジメントが一般的になってきてからは、贈る側も受け取る側もあまり気にしない傾向です。才能が「枯れる」からドライフラワーはNGと言われていた頃もありましたが、世話をせずに長く楽しめるので、若い方には、逆に喜ばれる場合もあります。贈りたいお相手が年配の方の場合は、すこし気をつけましょう。

スタンド花をとりあつかっている街のお花屋さんはあまり多くありません。スタンド花を贈るなら、ネットでしっかりリサーチしましょう。また、会場や公演内容によって、スタンド花を受け付けていなかったり、制限があったりする場合もあるので、しっかりと公演の情報もチェックしておきましょう。

さまざまな楽屋花の種類とオススメショップ

お花を贈るうえでリサーチしやすいサイトをご紹介します。まずはいろいろチェックして研究しましょう。いざ花を贈るときに探そうとすると、時間がなくて満足の行く楽屋花が選べないこともあります。目星をつけておくと良いですね。

スタンド花

1万円台から贈れるスタンド花

鉢植え

昔から楽屋花として人気の胡蝶蘭

花束

値段で細かく選ぶことができます。また、花屋さんお任せもできるプランもある花束ですとイメージをお伝えするとその方に似合った花を準備してくれるのでオススメです。

大きなアレンジメント


スタンド花の代わりにもなる大きなアレンジメントも設置する場所を選ばないので人気があります。

小さなアレンジメント

楽屋に置けてお世話も簡単なアレンジメント

リース

楽屋に手軽における・壁に掛けられるリース

 

スワッグ

お世話がいらない・持ち帰り簡単のスワッグ

公演が終わった後の楽屋花はどうなる?

スタンド花は、公演が終わると同時に片付けられます。元気なお花は、出演者が花束にして持ち帰ることもありますが、多くの場合は、公演期間中に充分にお客さんの目をたのしませ、お役御免となります。

楽屋に届けられたお花は、出演者が家に持ち帰る場合がほとんどです。ただ、お花がたくさん届いたり、持ち帰るべき他の荷物が多いときには、本人が持ち帰れないこともあります。そういった楽屋花は、一緒に公演を支えてきたスタッフにわけたり、所属事務所に引き取られて事務所に飾られたりということもあります。男性の出演者の場合、家でお花の世話ができないため花束などを持ち帰らない方もいますから、予算が許せばスタンド花を贈るのも気持ちの伝え方の1つです。

まとめ

楽屋花の基礎知識、おわかりいただけましたか?

お花を贈る参考にしてみて下さい。楽屋花のことがわかってきたら、贈る相手の状況も踏まえて、どんなお花をおくると喜ばれるのか、かんがえてみましょう。

気持ちの伝わるステキなお花をえらびましょう!

 

そもそも楽屋ってなに? 芸能に関わって知った舞台裏の情報

楽屋は、通常は観客(お客さん)の入れない場所に設置されています。テレビ局でも出演者の控え室のことを「楽屋」という場合がありますが、今回は、劇場・ホール・ライブハウスの控え室・待合室である「楽屋」について簡単に説明します。

楽屋は、決まった大きさがあるわけではありません。大きな劇場やホールには、大小さまざまな楽屋があります。小さな会場は、比較的、楽屋も狭く数が少ない傾向にあります。

公演する内容によって、出演者の控え室のつかい方もさまざまです。
出演者が少ない場合は、控え室も自由度が高くつかうことができますが、出演者が多い場合は状況がちがいます。

大きな会場の楽屋

たとえば、大きなホール・劇場で大人数の出演者がいる場合。主演(主役)や、キャリアの長い出演者などは、1人で個室を楽屋として使用し、それ以外の出演者は、役柄や性別などでわけられ数人で1つの大部屋を楽屋としてつかう場合が多いでしょう。出演者は、楽屋で食事をしたり、着替え・メイクをしたり、出番までの待機場所としてつかわれます。楽屋が多い場合は、ヘアメイク・着替えを行う場所と、出番までの待ち時間を過ごす控え室と別々に設けられることもあります。

小さな会場の楽屋

小さな劇場・ライブハウスで大人数の出演者がいるとき、会場に1つしか楽屋が無い場合は、全員で同じ楽屋を使用します。楽屋が2つあれば、男性用、女性用とわけてつかう場合がほとんどです。小さなライブハウスは、演劇を上演する劇場に比べて、楽屋が狭い傾向があります。

せっかく楽屋花を贈るなら、楽屋がどんな場所なのかイメージをつかみたいという方は、公演場所のHPなどをしっかりみてみましょう。じつは、ほとんどの劇場やホールには、会場を借りる人のため(公演主催者向け)に、ステージや客席の配置、楽屋の広さや数などを公開しているサイトが存在しています。興味があれば、じっくり研究してみてください。

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