最近徐々にフラワーギフトに取り入れられつつある、小さいサイズの胡蝶蘭「ミディファレノ」。
花束に入るお花の中でも、寿命が長いので切り花を長く楽しみたい人には嬉しい品種です。
ただ、胡蝶蘭は鉢植えのイメージがあるので、切り花としてどのようにケアしていけばいいのだろうと気になっている方もいるはずです。
今回は、小さい胡蝶蘭「ミディファレノ」の育て方や飾り方についてです。
ミディファレノの育て方
大きな花びらで目を引く美しいミディファレノ。今ではたくさんの種類が開発されていて、お花好きを楽しませてくれています。
今回は花屋さんに聞いた、ミディファレノの切り花のケアの仕方・注意点です。
生けるときの水は少なめ
胡蝶蘭はもともと温かいところが好きな品種。
ですが、室温が高いところに置いておくと、雑菌が増えやすい環境となってしまいます。菌が増えると切り花の茎が腐りやすくなります。
これを防ぐために、水に浸かっている部分がなるべく短くなるようにしてあげます。
水替えは毎日おこなう
水の交換については、毎日行うのが理想です。胡蝶蘭の鉢植えの場合には水やりは週に1~2回でいいところ、切り花ということで頻繁にお水は好感してあげましょう。
この時により清潔にするために、花瓶の壁のぬめりを取るように洗うことが大切です。同様に茎にもぬめりがある場合があるので、この時にも流水でぬめり取りをしてあげましょう。
お花を長持ちさせることができますよ。
切り戻しを行う
切り花の茎の末端(切り口)をお水を交換するごとに短くしていく「切り戻し」を推奨します。
毎日1~2cmずつ切るのが良いでしょう。
また、この時には綺麗なハサミを使い、断面を斜めにすると良いです。さらに好ましくは茎へのダメージを抑えるために水中でカットする方法。水を吸う管を傷めずに切断することができます。
胡蝶蘭の花を花束から取り出す時の注意
ミディファレノや胡蝶蘭の花は肉厚で丈夫な花びらが特長ですが、乱暴に扱えば花部分が落ちてしまうことがあります。
また、傷がついた部分は自然に治るということはないので、長く美しくするのであれば取り扱いには注意しましょう。
特に花束やフラワーアレンジメントにミディファレノが入っている時には、特に他の草花の茎との接触が起こりやすいです。傷つかないように慎重に。
生けるときには長めにカットすること
ミディファレノなど胡蝶蘭の仲間は、垂れ下がって連なる花が可愛いものです。
花の長さを調整するときには、最初は茎の長さを長めにしておくと良いです。
毎日切り戻しも行いますし、花瓶へ行ける場合には長い方がバランスの良い姿を楽しめると思います。
ミディファレノの生け方のおすすめ
花束でいただいた花は、お花屋さんのデザインセンスがはいっているので、丸ごと飾っておきたくなるものです。
ただ、ミディファレノに関していえば、単品で味わうのも良いです。
一輪挿しでそのものの魅力を感じる
シンプルな透明の一輪挿しに生けると、存在感ある胡蝶蘭を引き立たせることができるでしょう。
鉢植えではリビングや玄関などに置いておかれる胡蝶蘭をお部屋で楽しむことができるようになります。
これまでお花を飾ったことがない洗面所の窓のサッシの部分や、勉強机の端などにおいて気分を変えてみても良いです。
花だけを水に浮かべる
胡蝶蘭をよりコンパクトに楽しむために、花をひとつ取って水を張ったガラス容器に浮かべても可愛いです。
ちょっと傷みが出始めていたり、花束から取り出すときに落ちてしまった花があったときにこの方法で大切に愛でることも。
専用の花器がない場合でも、グラスやコップなどを使ってできるので一人暮らしの方にも向いています。
ミディファレノとは?
ミディファレノとは、ミディファレノプシス(ミディ胡蝶蘭)の略です。
一般的なイメージの胡蝶蘭よりも花びらが小さいものが「ミディ」として扱われます。
通常の胡蝶蘭の花のサイズは、10~15cm程度。これに対してミディファレノはお花の大きさが、3cm~6cmくらいとなります。
コンパクトということで、個人サロンや小さい事務所の開業祝いなどに好まれます。