菊のお花ギフトを贈りたい|シチュエーション別おすすめアレンジメント

菊のお花ギフトを贈りたい|シチュエーション別おすすめアレンジメント

秋のお花の代表格、菊の花。9月の重陽の節句は、菊の節句とも言われています。供養のお花としてもなじみのお花ですね。菊が仏様へのお供えのお花につかわれるのは、古くからとても高貴なお花として位置づけられてきたことと、生命力が強く切り花にしても長もちで、美しい姿を保ち仏様に追悼の気持ちを長い間伝えることができるという理由から。

お葬式のお花と暗いイメージを持つ人も多いようですが、高貴で長もちの菊の花はギフトとしておすすめのお花。家で飾るお花としても、花束やアレンジメントなどの形でプレゼントすると喜んでもらえます。特に秋には季節のお花として人気が高い「菊」を、是非お花ギフトとして贈りましょう。

菊のお花ギフトがオススメの理由

  • 生命力が強い
  • 飾りやすい
  • リーズナブル
  • 種類や色が豊富
  • 花言葉がステキ

菊の最大の魅力は「生命力」。夏の盛りから秋がもっとも出回る季節なので、秋の花としましたが、じつは、その生命力の強さと種類の豊富さから、オールシーズン栽培が可能で、たくさん流通しています。菊はいつでも手に入れることのできるリーズナブルで、身近なお花なのです。茎がしっかりとしていて、切り花にしても長く咲き続けて、とても飾りやすいのも特徴です。

生命力の強い菊の花は、薬効も高く「薬草」としても用いられてきました。現在でも、食用菊がつくられているのは、お料理に彩りをくわえるためだけではなく身体にもいいから。古来より解毒や解熱、延命長寿の薬として重用されてきたからなのです。ハーブティーとして効能の高いカモミールやエキナセアもキク科のお花。中国では、菊花茶が古くからのまれています。
日本に中国から菊が伝来したのは平安時代。万葉集などにも菊を愛でて詠んだ句は多く、親しまれてきたのがわかります。鎌倉時代には「菊紋」が皇室の紋として用いられるようになり、菊は、日本を代表する花になりました。

菊(マム)の花言葉とは

花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」。凛と立つ気品に満ちた姿にちなんでいるといわれ、誰にどんなシチュエーションでプレゼントとしても遜色がないお花。

また、お花の種類が多くてカラーが豊富なのも魅力ですね。中国から世界へ伝わった菊ですが、日本が鎖国をしていた時代に、日本国内で菊の品種改良が盛んになり、日本独自のたくさんの「和菊」が生まれているんです。

その間に、海外でも品種改良がすすみ「洋菊(マム)」として、咲き方が個性的で鮮やかな色の菊が誕生しています。

このため、菊にはたくさんの種類や色があり、お花ギフトの中に多く使われるようになったのです。

よくお葬式でつかわれるのは、白い1輪咲きの和菊です。お花ギフトをもらう側は意外と気にしないものですが、プレゼントするとき、どうしても気になってしまう方は、その種類だけ避けると良いでしょう。

シチュエーション別・オススメの菊のお花ギフト

菊は大輪の1輪咲きから、1本の枝に小さな花がいっぱい咲くものまで色や種類が豊富。おもむきの違うさまざまなお花ギフトを作ることができます。贈る場面や相手によって、オススメの菊のお花ギフトをご紹介していきます。

お子さんの誕生日にポンポンマムの動物がカワイイ

ポンポンマムは、洋菊の中でも咲き方に特徴のある菊の花。チアガールの持つポンポンのように花が丸く咲くのです。丸みを帯びた形を動物の顔や胴体に見立てたアレンジメントは、秋だけに限らずつくられています。お花と動物のコラボは、お子さんが喜びこと間違いなしのお花ギフトです。

重陽の節句をたのしむ黄色いマムを月に見たてて

9月9日重陽の節句は、3月3日桃の節句や5月5日端午と並ぶ五節句のうちのひとつ。菊の節句とも言われ、月の美しい季節でもあることから、秋の空を眺めながら菊の花びらを浮かべたお酒のみつつ過ごすのです。楽しい仲間と集まってお月見をしながら、ぜひ、パーティーを。テーブルに飾っておきたいアレンジメントです。

敬老の日に健康長寿の願いを込めて菊のアレンジメント

花言葉の意味やお花の生命力、効能どれをとっても長寿を願うお花として最適です。敬老の日の贈り物には、菊を盛り込んだ秋のお花のステキなアレンジメントがオススメです。お世話いらずで、そのまま飾っておけるのも魅力ですね。

⇒敬老の日に贈るオススメのお花記事

グリーンや白の冬咲きの菊はクリスマスともベストマッチ

菊は可愛らしい色も多いですが、花びらがグリーンの種類も多いのです。白の菊の種類も豊富なので、クリスマスのアレンジメントにつかわれるヒイラギやコットン、赤いお花や木の実ともベストマッチ。クールでカッコいいクリスマスのアレンジメントになるので、男性にプレゼントしてみるのも良いですね。

お正月には高貴な菊の花のお正月飾り

画像:青山フラワーマーケット

お正月の飾りといえば、門松としめ縄ですが、お部屋の中に、松や竹、大きな1輪咲きの菊をあしらった正月飾りを置けば、良い年がむかえられそうです。里帰りできない実家への新年の贈り物にも向いています。生け花の花材として花束を贈るのも良いですし、最近は、菊をつかったお正月のアレンジメントを贈ることができますよ。

⇒お正月用の菊のアレンジメントの特集記事へ

まとめ

いかがでしたか?身近なお花なのに、贈り物として考えにくいという人も多い菊の花。菊の花の素晴らしさを知れば、きっと誰かにプレゼントしたくなるはず。
気になるときは、菊の花言葉やお世話のしやすさ、あえて菊をえらんだ理由をメッセージに書き添えれば、かならず想いがつたわり、菊を贈るという習慣も広がっていくでしょう。
「菊」と言わずに「マム」と呼んで、販売しているフラワーショップも多いので、ぜひ、探してみて下さい。

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