フラスタ初心者必見!パネル付きスタンド花の作法とオススメの花屋について

フラスタ初心者必見!パネル付きスタンド花の作法とオススメの花屋について

イベントに参加したとき、会場にイラストパネルをお花やバルーンでデコレーションしたカッコいい置き物を見たことがあるでしょう。

看板というか花輪というか。自分でも贈ってみたいけれど、どうしていいかわからない方も多いようです。これはファンの人たちが贈った「フラスタ」っていう新しいスタンド花のしゅるいになります。中には「痛花(いたはな)」という人たちもいるそうで。

今回は自分でも推しに贈ってみたいという初心者の方に、「フラスタ」「痛花(いたはな)」の基礎知識と贈り方をご説明します。

「フラスタ」「痛花」の基礎知識

「フラスタ」「痛花(いたはな)」という言葉、一般的な言葉ではないので、知らなくても恥ずかしいことではないのです。近年、コアなファンやヲタクの間でつかわれはじめた新しい言葉。イベントなどで出演者に向けてプレゼントされたお花を表しています。

舞台公演やイベント、コンサートなどで、応援や激励の意味を込めてお花を贈る文化は、かなり以前からあるものです。出演者に贈るお花ギフトを「楽屋花」といい、その中でも、スタンドにお花のアレンジメント乗せた背が高く大きなものを「スタンド花」といいます。

まず、「フラスタ」も「痛花」も、「スタンド花」の一種であることを知っておきましょう。

「フラスタ」ってなに?

「フラスタ」は「フラワースタンド」の略です。一般的に、フラワースタンドといえば、庭やベランダにお花を置いておくための台のこと。お花屋さんの業界では、「スタンド花」のことを「フラワースタンド」と言う名称で販売していることもあります。

ただ、これまではお花屋さんが略して「フラスタ」ということはほとんどありませんでした。

ステキなスタンド花を見つけたファンの人が、画像をSNSなどに上げる時に簡略化して「♯フラスタ」などと表現したことがきっかけの単語のようです。

 

流行に敏感なお花屋さんの中には「フラスタ制作」を前面に押し出しているところも出てきていますね。

 

この投稿をInstagramで見る

 

フラワーショップリンクス(@flower_shop_lynx)がシェアした投稿

「フラスタ」は「スタンド花」の一種で、細かな定義はありませんが、イベントで存在感を放つイラストやロゴなどが描かれた「オリジナルパネル」がついたスタンド花のことを「フラスタ」と呼んでいる傾向があります。

通常のスタンド花には、誰が誰に贈ったお花なのか名前を入れた「立て札」や、短い言葉をそえた「メッセージボード」をつけることが一般的です。注文の際に文字情報を伝え、お花屋さんの方で立て札やボードを制作して、スタンド花に設置します。

フラスタの場合、この立て札やボードのかわりに、注文者自身が制作した「オリジナルパネル」を設置するというのが特徴です。お花だけではなく、バルーン(風船)やぬいぐるみ、雑貨なども組み込んで、デコレーションに凝ったものも多い印象です。一般的なスタンド花は1つ15,000円程度で出せますが、アレンジメントやデコレーションに凝れば凝るほど、高額になっていくことは頭に入れておきたいですね。

要約すると「フラスタ」は、「オリジナルパネル付きスタンド花」と考えるのが良いでしょう。

 

「痛花(いたはな)」ってなに?

「痛花(いたはな)」は「フラスタ」の別称です。フラスタよりも、さらにマイナーな言葉で、つかっている層も多くありません。数年前から、アニメのキャラクターなどでラッピングした車を「痛車(いたしゃ)」と呼ぶようになりました。もともとは「痛々しい」というちょっとネガティブな形容動詞から来ていますが、コアなファンやヲタクの世界で「イタい」は「愛が深い」「想いがあふれすぎている」といった前向きな意味にもとらえられています。「痛花」も同じく、あふれた愛や想いが形になった「オリジナルパネル付きスタンド花」。ファンが一目置くような凝ったデザインのパネルやデコレーションのものを、敬意を込めて「痛花」と呼んでいる傾向です。流行に敏感なお花屋さんでも、まだまだ浸透していない呼び名なので、伝わらない可能性が高いと知っておきましょう。

 

初心者が「フラスタ」「痛花」を贈る3つの方法

「フラスタ」「痛花」がどんなものか解ったら、贈ってみたくなりますね。初心者が上手に贈る方法を3つご紹介していきます。名称がいろいろあってわかりにくいので、お花屋さんにも伝わりやすい「パネル付スタンド花」に統一して説明していきます。

 

 

初心者は、まず「フラスタ企画」に参加してみよう

「パネル付スタンド花」を良く見かける場所は、

  • アニメやゲームのイベント、出演声優のイベント
  • 2.5次元舞台公演、2.5次元俳優のイベント
  • VTuber(ブイチューバ―)イベント
  • 歌手・アイドル・バンド・アーティストのコンサートやライブ
  • 韓流アイドル・俳優のライブやイベント

などがあります。

多くのファンがあつまる大規模イベントでは、スタンド花を出すスペースも限られるため、ファン同士がお金を出しあって1つの「パネル付スタンド花」を出す「フラスタ企画」が立ち上げられ、ネット上で参加者が募集されます。

イベント名と「フラスタ企画」で検索すると、イベント開催時期のかなり早い段階から告知されています。呼びかけを行っている企画責任者となる人は、ほとんどの場合「パネル付スタンド花」を贈り慣れているので、発注やパネル制作などはお任せして、まずは、有志の一人として贈ってみるのが良いでしょう。実際に出来上がったものを会場で確認し、どうしても自分自身で贈ってみたいと思ったら、企画責任者の方と連絡をとって発注方法などをリサーチするのも良いですね。

ファン同士つながって情報交換するきっかけにもなりますから「フラスタ企画」に参加するのがおすすめです。

 

プロに相談しやすいお花屋さんのネットワークをつかってみよう

自分の力だけで「パネル付スタンド花」を作ってくれるお花屋さんを探すのは至難の業です。「フラスタ」「痛花」という言葉自体を知らない街のお花屋さんもあるので、初心者が上手に要望をつたえることはかなり難しいのです。

そこで利用したいのが、全国のお花屋さんやフラワーデザイナーと提携を結ぶネットワークを持つ、大手のフラワーギフトサイトです。式典やコンサートなどのスタンド花をメインとしているサイトが多いですが、最近は、前向きにパネル付スタンド花づくりをサポートしてくれるところも増えてきました。チャットやメールなどで、細かいリクエストを伝えると、対応してくれるお花屋さんなどを紹介してくれます。

はじめて「パネル付スタンド花」をつくるなら、お花のアレンジメントはお花屋さんにお任せして、想いのこもったオリジナルパネルを制作することを重視。お花屋さんに伝えるポイントは、「スタンド花の立て札のかわりに自作のオリジナルパネルをつけてほしい」ということ。

対応してくれるお花屋さんは、出力してパネルにするのはお店でできるので画像データで送ってほしい、出力済みの自作したパネルを宅配や持込みで届けてほしいなどを、きちんと指示をしてくれるでしょう。

ある程度、お花のデザインをお花屋さんにお任せすれば価格がおさえられ、パネル持込みであればパネル設置は無料にしてくれる場合も。お店でデータ出力の場合でも、大きすぎたり複雑な形にカットしないのであれば、安価で対応してもらえて、初心者向きです。「パネル付スタンド花」に対応してくれるのお花ギフトのネットワークサービスを2つご紹介しておきます。

フラワーギフト「花助(はなすけ)」

全国のコンサートやイベントなどに多くのスタンド花をとどけている実績のある「花助」は、チャット・メール・電話で相談にのってくれる大手フラワーギフトショップ。

バルーンをつかったデコレーションなども多く手がけていて、はじめて「パネル付スタンド花」を贈ることを伝えれば、丁寧に対応してくれるでしょう。細かいことを決める前に、気軽にチャットなどで相談してみることができます。

 

特別なお花のオーダーメイドサービス「Sakaseru(さかせる)」

オリジナルのスタンド花つくりに力を入れているサービスで、解りやすく「パネル付スタンド花」の発注手順についても解説。全国各地とはいきませんが、大きな会場のある主要7都市(東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・神戸・京都)に対応しています。お値段は少々お高めですが、プロのデザイナーが一緒にスタンド花のデザインを考えてくれるので、はじめてだけど個性的なものを贈りたいという人にはオススメです。

 

パネル制作のお店と提携する花屋からの購入がオススメ

「オリジナルパネル」をつくる際、自宅ですべて手づくりという人もいますが、多くの場合は、画像編集ソフトなどをつかってPC上でつくったデザインを、印刷会社のプリントサービスをつかって「丈夫な素材」「防水加工」で出力してもらう方法をつかっています。

最近は、ネットのプリントサービスも多くなり、「フラスタ向けパネル」の印刷に力を入れているショップも増えました。外に置いて雨にも強いということであれば、お店の看板などと変わりませんから、看板パネルなどを作っている会社であれば対応してもらえます。

オリジナルのパネルをつくる人が多いせいか、印刷業界では「フラスタのパネル」は比較的浸透しつつある言葉のようで「フラスタ パネル 印刷」でネット検索すると、多くの印刷サービスを見つけることができます。

中には、印刷したパネルをお花屋さんに直接配送してくれるところも。画像編集とデータ送信の知識があれば、オリジナルパネルは、比較的手軽に作ることができるでしょう。問題は、やはりお花屋さん探しです。そこでオススメしたいのが、パネルの出力をしてくれるプリント会社と提携のお花屋さんに頼むという方法。パネル付スタンド花のためのオリジナルパネルをつくった人がお花を注文するのが前提なので、話がはやいのは間違いないですね。

 

キンコーズの「フラスタならキンコーズ!」

「kinkos(キンコーズ)」は、大手の印刷サービスの会社で、実店舗も多いのでコピーサービスをつかったことがある人もいるでしょう。

コミケ向けの製本サービスやグッズ製作なども手がけているので、ヲタク文化にもかなり敏感に反応したサービスがあります。「フラスタならキンコーズ!」もそのひとつ。パネルづくりをキンコーズでおこなって、希望すれば、提携のお花屋さんを紹介してくれます。

提携のお花屋さんをつかえば、パネル制作費が割引されたり、パネルも無料で直接お花屋さんへ納品してくれるのだとか。初心者さんにはうれしいサービスが満載です。残念なのは、現状、提携のフラワーショップが少ないので、利用できる地域が限られしまうこと。ただ、着々と提携ショップは増えているようなので、こまめにチェックしておくと良いでしょう。

まとめ

いま話題の「フラスタ」「痛花」=「オリジナルパネル付きスタンド花」についてご紹介してきました。

「フラスタ」にかんしては、これからどんどん広がりを見せて、「コスプレ文化」のように定着していく可能性もあります。それにともなって、もっとメジャーな言葉になっていくと考えられますが、今、イベントに贈るお花をさがすなら「スタンド花」で調べた方が情報は多いでしょう。

魅力的なお店を見つけたら「フラスタ」と伝えずに「オリジナルのパネルをつけたスタンド花」と説明すると解りやすいかもしれません。

フラスタ以外にも、応援の気持ちを形にしたお花の贈り方はたくさんあります。出演者に贈るお花ギフト「楽屋花」についても、いろいろリサーチしてみてくださいね。

楽屋花の基本カテゴリの最新記事