お祝いとして贈る楽屋花に菊を入れたいとお考えの方が気にするのが「菊が縁起が悪いのではないか」という不安です。菊は皆が知っている花である一方で、葬儀や仏事でお供えする印象が強くあるので縁起が悪いと考えてしまうのかもしれませんね。
実際には、菊は縁起が良いものです。日本の花において、菊の花はもっとも格式の高いお花として扱われてきました。皇室を表す紋も「菊」をモチーフにしたものが使用されていることからも理解できるのではないでしょうか。また、日本の菊は世界から絶賛されている美しさなのです。花色が豊富であることや花持ちが良いことが喜ばれている理由です。美しくて格式の高い非常に贈り物向けのお花だと考えます。
菊に関するイベントを思い出してみよう
お正月にお飾りでも菊が使われます。
年の始まりの良い日にこのお花が使われるという意味を感じられると良いですね。他にも9月9日は菊の節句(重陽の節句)とよばれ、菊を飾って長寿のお祝いをする日になっています。
他にも七五三の時期には神社の境内で菊を飾っているところは多いはず。七五三も子供の健康と無事を祈るための儀式ですから、長寿などの縁起の良さと関連する飾りになっています。
贈る人が満足できないものは避けても良い
いくら縁起が良いといっても、お花を選ぶ側が縁起が悪いかもしれないと不安に思っているのであれば避けておくのが良さそうです。いくら格式が高いといっても現代で普通に生活しているとなかなか、菊の花に出会うチャンスはないものです。
葬儀やお供えでしかお花を飾るという習慣が減っているので、無理に菊の花を使わなくても良いでしょう。他のお花の組み合わせで、相手が喜んでくれるアレンジメントや花束を選ぶほうが良い判断かもしれません。
また、ご自身が納得できていても同じように不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんので、全ての花を菊で統一するなどは控えておくほうが無難ですね。私も菊が美しいと思っているので、いつか文化が再度菊の花をおめでたいお花と認識してくれることを願わずにはいられません。
菊の花言葉について
格式の高いのが菊であることはわかりましたが、花言葉はどんなものでしょうか。10月の切花の定番であるマム(菊)の花言葉を確認すると
- 高貴
- 清らかな愛
- 私を信じて
花言葉も高貴で清らかと見た目どうり美しいものでした。私を信じてという花言葉も入っていることから、謝らなければならないときに一輪加えておくのも良いかもしれませんね。怒られないようにという「おまじない」になるかも。